舌~阿部鞠哉(横溝正史)
ウリ坊が、たちまち、その文章に引き込まれたとブログに記載したら、先日、K田さんが全文(コピー)を下さいました。K田さん、ありがとうございました!!
「舌」はウリ坊が想像したより、非常に短い作品で、A4で2枚に収まるものでした。
「夜、裏町の道ばた」で売っていた「人間の舌」から、どんなおどろおどろしい話が展開していくのか、ワクワクしていたウリ坊は、少し肩すかしを食らわされた気分でした

ウリ坊も、30年くらい前に一度は、「舌」を読んでいるのですが、完全に忘れていました。
それでも、壮年男性が、若い女性に舌を噛み切られて絶命する・・・ということが可能なんだろうか・・・等、考え始めると、ウリ坊の頭の中で、どんどん「舌」の世界が広がります。
そして、その舌を買い受けに来た女性が、最後にペロリと長い舌を出して見せ、その時、吹いてきた風が、アセチレンの焔をゆらめかせた・・・・というラストが、さらに読者の想像力をかき立てます。
ウリ坊は、1ページ目を読んでから、K田さんにコピーを頂くまでの2ヶ月の間、続きを想像して楽しめ、コピーを頂いた後は、作品自体とその余韻を楽しむことができました。
そういう意味で、この掌編はとても味わい深いもので、半兵衛さんが「朗読会」向けと評されているのも、単にボリュームの問題では無く、作品のおもしろさを指しておられるのだなと、理解できました。